2021年06月26日
浜松市長からのお返事
先日、「浜松市長へのご意見箱」に質問を送りました。
そのお返事をいただきましたので、私からの質問と併せて
ここに公開したいと思います。
[1.件名]
フリースクールへの補助金について
[2.ご意見・ご提言の内容]
浜松市南区でフリースクールを運営して14年目になります。
浜松市内の小中学生の不登校は千人を超えており、学校内の別室や適応指導教室に通っている子も増えてきているとは思いますが、そのような場所にも通えない子どもや、中学校卒業以降の子どもたちの高校不登校や高校中退後の居場所やケアはまったく行き届いていないのが浜松市の現状です。
首都圏などの都会では民間のフリースクールも数多く、子どもたちの選択肢も増えていますが、県西部では非常に少なく、「フリースクールって何ですか?」と尋ねられることがよくあります。少ない理由は「公的な補助金が1円もないので運営が非常に厳しく、開業しても続かないから」です。
フリースクールを自分で始めたいという志を持つ人が私のもとに訪ねてみえることはよくありますが、まず私がお話するのは「生活できませんよ」ということです。通ってくる子どもたちの保護者からいただく月謝と、協力者の寄付のみで運営しているので、家賃とスタッフの給与を支払うと自分のもとには殆ど残りません。
私は土日にアルバイトをするなどして他所で収入を得ながら月曜から金曜まで子どもたちのサポートをしてきました。居場所を必要として藁にもすがるようにネットで探して来る親御さんは多く、浜松市のみならず湖西市、磐田市、袋井市、掛川市、森町などからも子どもたちが通ってきます。最近は他県からも問い合わせが来ています。
発達障害や精神疾患の子どもたちの受け入れを天竜病院や子どものこころの診療所、浜松医大などに依頼されることもあります。
難しい子どもたちのサポートを10年以上にわたって続けてきましたが、私自身は年齢とともに気力が衰え、後を継ぎたいと言ってくれる若いスタッフにバトンを渡したいと考えています。しかし、自分がしてきたように「他所で収入を得ながらフリースクールを運営する」という365日休みの無い苦労を後継者にさせたくありません。
どんなに学校の先生方が努力されても、不登校の子どもがゼロになることはありません。それは現場の先生方が一番分かっていらっしゃることです。
その子どもたちの「学校以外の学びの場」を整備すべきであることは、教育機会確保法で述べられています。
浜松市は、民間のフリースクールに補助金を出すことを検討してください。もちろん、怪しい活動や不正な運営をしていないか調査の上で、真摯に子どもたちの福祉に貢献しているフリースクールには補助金を出して、運営者が生活に困らないように、そして通っている子どもたちの家庭の金銭負担も減るようにしてください。
もし検討する余地もないというご回答なら、今後マスコミに大きく訴えて世論を問う準備をしております。
よろしくお願いいたします。
NPO法人フリースクール空 西村 美佳孝 様
「市長へのご意見箱」にご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。
先日、拝見しましたメールにつきまして、市としては以下のとおり考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
浜松市長 鈴木 康友
教育委員会では、不登校児童生徒への支援として、学校外での活動の場となる校外適応指導教室を、市内9カ所に設置しています。また、学校内での居場所を作り、不登校児童生徒が登校しやすい環境を作るために、校内適応指導教室を市内21校の小中学校に設置しています。
その他、スクールカウンセラーを市内全小中学校に配置し、必要に応じて家庭訪問をして、不登校児童生徒や保護者のための相談体制を構築しています。
さらに、ICTを活用して校外・校内適応指導教室の通信環境整備や各個人が行う学習支援コンテンツの利用促進など、不登校児童生徒に対する、多様で適切な教育機会を確保してまいります。
こうした取り組みを優先的に実施しているため、現在、フリースクールへの助成や補助、業務委託などは行っていません。ご理解いただきますようお願いいたします。
浜松市 学校教育部 指導課
はい、判で押したような、わかりきったお返事でした。
そして、私の質問に対する答えになっていません。
「教育委員会が進めている学校外の取り組みではカバーしきれない
不登校生、そして中学校卒業以降の子どもたちへのケアをしている
民間のフリースクールへ助成は検討しないのですか?」
という問いでしたが、まったくはぐらかされています。
これがお役所というものですね。
よくわかりましたので、こちらはこちらで動きます。
そのお返事をいただきましたので、私からの質問と併せて
ここに公開したいと思います。
[1.件名]
フリースクールへの補助金について
[2.ご意見・ご提言の内容]
浜松市南区でフリースクールを運営して14年目になります。
浜松市内の小中学生の不登校は千人を超えており、学校内の別室や適応指導教室に通っている子も増えてきているとは思いますが、そのような場所にも通えない子どもや、中学校卒業以降の子どもたちの高校不登校や高校中退後の居場所やケアはまったく行き届いていないのが浜松市の現状です。
首都圏などの都会では民間のフリースクールも数多く、子どもたちの選択肢も増えていますが、県西部では非常に少なく、「フリースクールって何ですか?」と尋ねられることがよくあります。少ない理由は「公的な補助金が1円もないので運営が非常に厳しく、開業しても続かないから」です。
フリースクールを自分で始めたいという志を持つ人が私のもとに訪ねてみえることはよくありますが、まず私がお話するのは「生活できませんよ」ということです。通ってくる子どもたちの保護者からいただく月謝と、協力者の寄付のみで運営しているので、家賃とスタッフの給与を支払うと自分のもとには殆ど残りません。
私は土日にアルバイトをするなどして他所で収入を得ながら月曜から金曜まで子どもたちのサポートをしてきました。居場所を必要として藁にもすがるようにネットで探して来る親御さんは多く、浜松市のみならず湖西市、磐田市、袋井市、掛川市、森町などからも子どもたちが通ってきます。最近は他県からも問い合わせが来ています。
発達障害や精神疾患の子どもたちの受け入れを天竜病院や子どものこころの診療所、浜松医大などに依頼されることもあります。
難しい子どもたちのサポートを10年以上にわたって続けてきましたが、私自身は年齢とともに気力が衰え、後を継ぎたいと言ってくれる若いスタッフにバトンを渡したいと考えています。しかし、自分がしてきたように「他所で収入を得ながらフリースクールを運営する」という365日休みの無い苦労を後継者にさせたくありません。
どんなに学校の先生方が努力されても、不登校の子どもがゼロになることはありません。それは現場の先生方が一番分かっていらっしゃることです。
その子どもたちの「学校以外の学びの場」を整備すべきであることは、教育機会確保法で述べられています。
浜松市は、民間のフリースクールに補助金を出すことを検討してください。もちろん、怪しい活動や不正な運営をしていないか調査の上で、真摯に子どもたちの福祉に貢献しているフリースクールには補助金を出して、運営者が生活に困らないように、そして通っている子どもたちの家庭の金銭負担も減るようにしてください。
もし検討する余地もないというご回答なら、今後マスコミに大きく訴えて世論を問う準備をしております。
よろしくお願いいたします。
NPO法人フリースクール空 西村 美佳孝 様
「市長へのご意見箱」にご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。
先日、拝見しましたメールにつきまして、市としては以下のとおり考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
浜松市長 鈴木 康友
教育委員会では、不登校児童生徒への支援として、学校外での活動の場となる校外適応指導教室を、市内9カ所に設置しています。また、学校内での居場所を作り、不登校児童生徒が登校しやすい環境を作るために、校内適応指導教室を市内21校の小中学校に設置しています。
その他、スクールカウンセラーを市内全小中学校に配置し、必要に応じて家庭訪問をして、不登校児童生徒や保護者のための相談体制を構築しています。
さらに、ICTを活用して校外・校内適応指導教室の通信環境整備や各個人が行う学習支援コンテンツの利用促進など、不登校児童生徒に対する、多様で適切な教育機会を確保してまいります。
こうした取り組みを優先的に実施しているため、現在、フリースクールへの助成や補助、業務委託などは行っていません。ご理解いただきますようお願いいたします。
浜松市 学校教育部 指導課
はい、判で押したような、わかりきったお返事でした。
そして、私の質問に対する答えになっていません。
「教育委員会が進めている学校外の取り組みではカバーしきれない
不登校生、そして中学校卒業以降の子どもたちへのケアをしている
民間のフリースクールへ助成は検討しないのですか?」
という問いでしたが、まったくはぐらかされています。
これがお役所というものですね。
よくわかりましたので、こちらはこちらで動きます。
Posted by みかこ at 08:15│Comments(0)